フィアット・プント・アバルトという強力なホットハッチ。その雄姿はまさに「黒サソリ」だ。
漆黒のボディに鮮やかなレッドライン。ABARTHには赤が映える。そのフード下に収められているのは、トルクが212Nmにブーストされた、145bhpを紡ぎ出す1.4リッターT-Jetエンジン。サスペンションも強化され、車高は20mm低くなっている。
「Crafted for Car Lovers」と題されたコマーシャル
増強されたパワー分に伴い、アバルト・プントにはディスクブレーキを採用。
どことなく工具のスパナレンチを彷彿とさせるデザインの5スポーク16インチ・アロイホイール「スコーピオン」には、頑強な195/55R16アポロタイヤを装備し足回りを強化。
ルーフ、サイド共に赤のデカールが印象的なアバルト・プントのカラーリング。
そしてフォグランプ・サラウンド、グリル、ミラーカバー等にもレッドのアクセントが配され、ひじょうに凝ったエクステリアに仕上げられている。まさにイタリアン・デザイン。マット仕上げ塗装バージョンもあるようだ。
インテリアはオールブラックで、専用のファブリックシートには赤と黄色のステッチが施されている。
アバルト595コンペティツィオーネの発売に伴い、インド市場のフィアット(Fiat India)向けに発表された黒のアバルト・プント。Abarthブランドはインドでも人気らしい。
1949年に生まれたアバルトは、1971年にフィアット傘下になりスポーツカー部門として存続。現在に至るまで熱烈なサソリファンの支持を得続けている稀有な存在である。
プントのアバルトバージョン(ABARTH PUNTO EVO)は先行してヨーロッパで販売されており、4気筒ターボチャージャー付きエンジンから180馬力を発揮するモデル。
パワー面では見劣りするが、公道走行では十分なスペックと言えるだろう。