2015年7月8日、同年9月1日から発売すると発表。初代ABARTH 695誕生から50周年を記念して登場した新モデルで、ブランド創始者カルロ・アバルト氏の"Sunday on the track, Monday at the office(日曜日はサーキットへ、月曜日はオフィスへ)"を具現化し、「Abarth 695 Assetto Corse」の公道版と位置づけられている。
biposto(ビポスト)とはイタリア語で『"bi" ビ=2』『"posto" ポスト=席』つまり「2人乗り」という意味で、スポーティな2シーターモデルであることを全面的に主張した、ABARTHシリーズ最速を標榜したハイスペックモデル。
発表は2014年ジュネーブショーにて。
アバルト・ビポスト695はアセットコルセをベース車とし、先述の通り『歴代アバルトで最強かつ最速』をコンセプトに開発。エンジンは従来の1.4リッターをハイチューン。
パワーウェイトレシオが5.2kg/HP、0-100km/hの加速5.9秒を達成している。
2種類用意され、フルスペック仕様ではレース用トランスミッションであるドグリングトランスミッションを、公道仕様車として世界で初めて採用。AIM製データロガーMXL2、Sabelt製4点式シートベルトも装備されていて、即座にサーキット走行にも対応できる。
他にも、フロントレーシングインタークーラー、BMC製カーボンエアクリーナーボックス、Akrapovic製デュアルステージエキゾーストシステムの採用、OZ Racing製軽量18インチアルミホイール、アルミエンジンフード等の採用でレースに必要な軽量化とハイパフォーマンスを兼ね備える。
特筆すべきはその軽量化で、車両重量はわずか997kgとフィアット500よりも車重が抑えられており、リアシート、エアコン、キセノンライト、フォグランプ、ステレオ等、かなりの装備が省かれた超軽量仕様。
それでいて、最大出力は190馬力という圧巻のハイパワー。まさにアバルトの公道仕様では史上最強のパフォーマンスを誇り、0-100km/h加速5.9秒、最高速230km/hという、カテゴリー最速を謳うのも頷けます。レーステイスト満載モデルながら、あくまで公道仕様という位置付けではある模様。
とはいえ、「Abarth 695 Biposto」はアバルト車のラインナップ中で最も高価なモデルのため、標準仕様が約600万円、フルスペック仕様が約850万円というもの。非常にスパルタンで圧倒的な走行性能を実現しています。もちろん、サーキットへ持ち込んでの走り込みを想定して開発され純スポーツ相応の代物であり、、エンジンやトランスミッション、サスペンションなども含め、サーキットでのパフォーマンスを重視。卓越した興奮の走りを体現している。
695 Bipostoのエンジンは、ターボチャージャー付きの1.4リッター直列4気筒エンジンを190hp出力にまでチューニング、標準仕様で250Nm、フルスペック仕様で、270Nmを発揮します。997kgの車両重量に対して190hpという、軽量ボディとパワフルなエンジンの組み合わせ。トランスミッションはスポーツ走行やサーキットユースを主眼に開発されたドグリング5速マニュアルトランスミッションで、素早く正確かつパワーロスがないギアシフトを可能に。この他にも、レース用サスペンションやレースカーに使われるポリカーボネートフロントサイドウインドーなど、Abarth 695 Bipostoがレースカーであることを思い出させらる。
クールなスタイリングで、圧倒的なパフォーマンスを誇るAbarth 695 Biposto。マットブラックのボディーカラーを纏う精悍な装いながら、ボディはフィアット500ベースで可愛らしい側面を覗かせるギャップもまた魅力。キュートな仕上がりのフォルムに18インチのスポーティーなアロイホイールを履き、足回りに重厚な存在感を放つ。ハニカムグリルに4つのフロントライトにAbarthのエンブレムが光り、リアにも左右に二本のエキゾーストパイプ。小さいボディに騙されていると一気にちぎられてしまうだろう。
以下、FCA公式プレスリリースより引用
●サーキットでも公道でも究極の走りを実現するアバルト史上最速のモデル
●1964年の初代ABARTH 695誕生から50周年を記念して登場した新モデル
●ドグリングトランスミッションを公道仕様車として世界で初めて採用
「ABARTH 695 Biposto(アバルト 695 ビポスト)」の日本導入は、2015年9月1日。
「ABARTH 695 Biposto」は、ブランド創始者カルロ・アバルト氏の”Sunday on the track, Monday at the office(日曜日はサーキットへ、月曜日はオフィスへ)”のことばを具現化し、究極の走りと日常生活をシームレスに行き来するライフスタイルにぴったりな、ABARTH史上最速のモデルです。1964年のABARTH 695誕生から50周年を記念して、このたび新たなモデルとしてラインアップされました。
パフォーマンス志向の2シーターに、190馬力、乾燥重量997kg(注)、クラス最高レベルのパワーウェイトレシオ(5.2kg/HP)(注)と0-100km/h加速(5.9秒)(注)を融合。ABARTHレーシング部門が販売するレース専用モデル「Abarth 695 Assetto Corse」の公道版として位置づけられています。その他の特徴は以下のとおりです。
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- スポーツ走行やサーキットユースを主眼に開発されたレース用トランスミッションであるドグリングトランスミッションを、公道仕様車として世界で初めて採用(2014年3月現在1.5Lクラス乗用車において。フルスペック仕様のみ)。
- エンジンパフォーマンスの向上のために、大型の「フロントレーシングインタークーラー」を採用。同時に、F1・Moto GPといったトップカテゴリーのレース車両に採用されているBMC製「カーボンエアクリーナーボックス」を採用。
- デュアルステージタイプのAkrapovic製「デュアルステージエキゾーストシステム」を採用することで、低回転域から高回転域までより高いパフォーマンスを発揮。またバルブの切り替えにより胸のすくサウンドを発生します。
- OZ Racing製の軽量18インチアロイホイール、アルミエンジンフード、チタンホイールボルトなど、軽量素材を積極的に採用することで、車重の軽量化を徹底的に追及。
- AIM製「データロガーMXL2」、Sabelt製「4点式シートベルト」といったサーキット専用装備を採用することで、サーキット走行にも即時対応可能(フルスペック仕様のみ)。
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ABARTH 695 Bipostoの仕様概要は以下のとおりです。
標準仕様 | フルスペック仕様 | |
車両本体価格(税込) | 5,994,000円 [税抜 5,550,000円] *2015年8月20日赤字箇所を修正 |
8,456,400円 [税抜 7,830,000円] |
車両重量 | 1,060kg | |
乗車定員 | 2名 | |
エンジン | 直列4気筒 DOHC 16バルブ インタークーラー付ターボ | |
総排気量 | 1,368cc | |
最高出力 | 139 kW(190HP) / 5,750 rpm | |
最大トルク | 230Nm(23.4kgm)/2,000 rpm <SPORTスイッチON時:250Nm(25.5kgm)/3,000rpm> |
250Nm(25.5kgm)/2,500 rpm <SPORTスイッチON時:270Nm(27.5kgm)/2,500rpm> |
トランスミッション形式 | 5速マニュアル (前進フルシンクロ) |
5速マニュアル (ドグリング、シンクロ無し) |
ハンドル位置 | 左 | |
燃費(JC08モード)13.5 | 13.5 | 14.0 |
2015年1月1日、「FCAジャパン株式会社」に社名変更。3つの販売チャネル「アルファロメオ/フィアット」、「アバルト」および「クライスラー/ジープ」をとおして、「アルファロメオ」、「クライスラー」、「フィアット」、「ジープ」、「アバルト」の5ブランドを日本国内にて提供。