すでに「カスタマイズ」は、フェラーリやランボルギーニといった「スーパーカー」を所有できる極めて限られた少数の高所得者だけの特権ではなくなった―
いつの時代も、アバルトの精神はカスタマイズの限界と裾野を広げることにあるのだ。
パリのモーターショーで正式にデビューしたのはアバルトの『フオリ・セリエ fuoriserie』という、まさにメイド・イン・アバルトに相応しい挑戦的なニュースタイル。
自分だけのスペシャルなアバルト500に仕上げられるプログラムとして、 アバルトは2012年パリモーターショーで、この青と黄色が特徴的なカスタマイズモデルの「アバルト695 フオリセリエ」を一例として公開した。
レースの世界からインスピレーションを得て、カーボンファイバーからスポーツファブリック、アルカンターラ、光沢のあるマットなカラーリングまで、サソリマーク車ブランドの歴史を築いてきたモデルのスタイルの特徴を現代のアバルトに取り入れている 。
このプログラムは、アバルト500を、細部に至るまでアバルトの専用チームのデザイナー、エンジニア、メカニックが、カスタマーの好みにあわせて仕上げてくれるというもの。
革新的な現代のスーパーカーを目指したこのフオリセリエは、往年のフィアット・アバルト131ミラフィオリ「オリオ・フィアット(Olio Fiat)」にインスパイアを得て、1977年のマルケラリー世界選手権の優勝車カラーリングである黄色と青色のボディを再現、特徴的な長方形のテールパイプを持つ。